
「オカメパニックって何?うちの子、突然暴れだして…」
夜中の2時。
「ガサッ!ガタガタッ!」という大きな音で目が覚めた飼い主の陽菜(ひな)。
慌ててリビングに駆けつけると、オカメインコの“ミモザ”がケージの中でバタバタと羽を広げて暴れていました。
止まり木から落ちて羽をばたつかせ、隅っこに突進したり、壁にぶつかったり…。
「え?地震?怖い夢?」陽菜はただ見守ることしかできず、パニックが収まるまでの数分がとても長く感じられました。
「オカメパニックって何?」
オカメインコに起こるこのような突然の“暴走行動”を、通称オカメパニックと呼びます。
特に夜間、部屋が暗く静まり返っている時間帯に起こりやすく、原因はちょっとした光や音、夢、外からの物音などさまざま。
本人(本鳥)は恐怖や驚きでパニックになっているので、止まり木から落ちて骨折したり、羽やクチバシを傷つけたりすることもある、かなり危険な状態です。
「うちもあった!オカメパニック“あるある”エピソード」
- 夜中にトイレに起きたときのスマホの光でパニック発生
- 外で雷が鳴った瞬間にケージの中で暴れだした
- 夢を見ていたのか、寝言のような声のあとバサバサッと動き出した
多くの飼い主さんが経験している、オカメインコ飼育の“あるある”です。
「うちの子、心が繊細なんだな」と思うかもしれませんが、オカメインコ全体の特徴なので、性格の問題ではありません。
「オカメパニック対策はあるの?」
はい、あります!以下の方法で、かなりの確率で予防できます。
- 夜間は常夜灯(豆電球)をつける:完全な暗闇が不安の原因になります。
- ケージを布で覆う:外からの光や音をシャットアウトすることで安心感UP。
- ケージ内を安全に保つ:パニック時に怪我をしないように、角や固い物を減らす。
- 日中にしっかり遊ばせて、夜はゆったりした環境に:自律神経を整えてパニックを起こしにくくします。
ちなみに陽菜さんの家では、「豆電球+ケージカバー」を導入してから、パニックはピタリと止まりました。
「パニックが起きたときはどうする?」
パニック状態のオカメはとにかく興奮しています。
飼い主が驚いて声を出すと、余計にパニックが悪化することも。
まずはそっと豆電球やライトをつけ、落ち着くのを見守りましょう。
手を出すと怪我の元になるので、可能であればケージの外からやさしく声をかけて落ち着かせてください。
落ち着いたあとで、怪我がないか確認するのも大切です。
「オカメパニックは、愛情と工夫で防げる」
オカメインコはとても繊細で、同時にとても賢い子たちです。
だからこそ、人間側が環境を整えてあげることが何よりの愛情。
パニックを防いで、毎日を安心して過ごせるようにしてあげましょう。