小さな命とお別れするその時、私は“土に還す”ことを選びました
「そろそろ、この子もおばあちゃんかなぁ…」
そう思っていた矢先のことでした。
飼っていたセキセイインコの“ハル”が、ある朝、静かに息を引き取りました。
ぬくもりの消えた体を、手のひらに乗せて
30代のフリーランス女性、真由さんは、小学生の頃からインコを飼ってきた“鳥歴20年”の愛鳥家。
「人から見たら“小さな命”かもしれないけど、私にとっては家族以上の存在だった」
ハルがいないリビングは、信じられないほど静かに感じました。
火葬? それとも土葬? 悩んだ末の選択
「ちゃんと見送ってあげたい」
そう思った真由さんは、近所のペット葬儀社を探して相談します。
しかし、火葬だとセキセイインコのような小さな鳥は、高温で骨が残らないことが多いと聞きました。
「あの子の姿が何も残らないのは、やっぱり寂しい」
だから私は、庭の片隅に“ハルのお墓”を作ることにした
真由さんは、庭の一角にハルの好きだった菜の花を植えて、
その下に、柔らかい布に包んだハルをそっと埋めました。
「土に還るという選択は、寂しさもあるけれど、なんだか自然で、優しい気がしたんです」
今でも春になると、黄色い花と一緒に、ハルを思い出すそうです。
小さな命の“その後”を、どう見送るかは自由です
葬儀社にお願いして手厚く送り出すのも素敵です。
でももし、あなたが「骨を手元に残してあげたい」と思うなら、土葬という選択肢もあることを知っておいてほしいのです。
セキセイインコの命は小さいけれど、私たちにくれた愛情は本物。
だからこそ、最後までその子らしく、やさしく見送ってあげたいですね。
セキセイインコが亡くなったあと、僕はいつも“土葬”という選択をします
どんなに気をつけていても、小さな命はいつか静かに旅立ちます。
セキセイインコも例外ではありません。
僕にとってインコは、単なるペットではなく、大切な家族でした。
だからこそ、亡くなったあとのお別れの仕方も、できるだけ“その子らしく”してあげたいと思っています。
火葬という選択もありますが…
ペット葬儀屋さんで火葬してもらうことも考えたことがあります。
でも、セキセイインコのような小さな鳥は、火葬後に骨が残らないことが多いんです。
「何も残らないのは寂しい」
そう思った僕は、ある時から“土葬”という方法で見送るようになりました。
家庭用の花壇プランターを使って見送る
僕がよく使うのは、家庭用の花壇用プランターです。
園芸店やホームセンターで手に入る、少し大きめのサイズのもの。
プランターの中に土を入れて、柔らかい布でくるんだインコの体をそっと横たえます。
その上にまた静かに土をかけ、しっかりと手で押さえて…。
埋め終わった後は、その上にお花を植えることもあります。
その花が風に揺れるたび、「あの子がそこにいる」ような気がして、心が少しだけ落ち着くのです。
土葬を選ぶときの、僕なりのこだわり
- プランターは底に水抜き穴があるものを選ぶ
- 虫や動物に荒らされないよう、網を敷いたり、深さを確保
- 雨が降っても土が流れにくいように工夫
小さな命を見送る時、自分なりの“儀式”があることで、心の整理にもつながります。
インコと過ごした時間に感謝しながら
亡くなったインコの姿を、土の中にそっと返してあげるその時間。
それは、悲しいだけじゃなくて、感謝の気持ちに満ちた大切なひとときです。
そして、最後に僕はいつもこう声をかけます。
「また生まれ変わっておいで。待ってるからね。」
その言葉は祈りであり、希望でもあります。
次に出会う小鳥の中に、もしかしたらまたあの子が来てくれるかもしれない。
そう思うことで、前を向くことができるのです。
土に還ることで、その命はいつか花や緑になって生きていく。
それを信じて、僕はこれからも、この方法で送り出していこうと思っています。